TOP > コンテンツ > デザイナーインタビュー|現場での「言語化」。どうやっているのか?

コンテンツ

社員インタビュー

デザイナーインタビュー|現場での「言語化」。どうやっているのか?

この記事は前回の続きです。

― 前回の代表の話から、ふたたび西澤さんに聞いてみます。
デザインの「言語化」というとなんだか難しそうに聞こえますが・・・

おそらくそこまで難しく考えるものではなく、実は私たちが普段しているようなことで、
イメージよりももう少し簡単なものだと思います。

5年前であれば私も、「なんでそのデザインにしたのか?」ということに対する理由付けなんて、考えたことも無かったですね(笑)
自分の好みだったり、成功事例は存在しているからなんとなく、だったり。

実際は、好みなんて「好きだから」以外に説明はできないし、成功事例はあくまで事例であり
経緯をすっ飛ばして切り取っただけなので・・・。

― 好みの説明なんてできないですからね。

そう頭では分かっていても、いざデザインのこととなるとなんだか構えちゃって、
言葉に出してしっかり説明することが難しい事の方が多いです。

私はそこまでコミュニケーションが得意な方ではないですが、
自分が制作したデザインについて熱量や意図はたっぷり詰め込んでいるつもりです。

それをどういう順序でクライアントに伝えるべきか
はたまたこの言葉は回りくどい印象を与えていないかなど。

まだまだ完全とは言えませんが、思ったことや考えたことくらいは、
なるべくしっかりと相手に伝えられるよう意識をしています。

― デザインをするうえで、理由付けや説明をしなければいけないと思っていると。

私の場合は、「自分も納得するために」、というところでしょうか。
言い訳をいくらでもするのはカンタンですが、お金を頂いて仕事をする上ではそうもいきません。

無理やりねじ伏せてデザインを認めてもらうよりも、
お互いに納得したうえで認めてもらった方が嬉しいです。
これはデザイナーという職業だけが得られる快感ですね!

例えば、目の前にいる代表から急にコップに入った水を渡されても、
なんのために渡された水なのかわかりません。

実は水じゃないのかもしれないしれないし、飲んで良いのかも分からない。

― 確かに、なんで?ってなりますよね(笑)

でも、「今日は暑いから、水分補給のために渡した」と言いながら渡されれば、
「ああ今日は暑いから水分を取っておけということなんだ」ということが分かります。

デザインの戻しをもらうときも、コミュニケーションが必要になってきます。

できたデザインをクライアントにパッと渡すだけなら、クライアントも判断基準が分からないため、
例えば上司の方の気分だったり、自分の好みで校正をするかもしれない。

― 先ほど代表が言っていた、「担当者の満足度」なのか、「法人としての満足度」なのか分からないと。

修正が無くても、「受け取りました」の連絡だけでは、
果たして提案にそったものが出せたのかわからない。

デザイナーにとって、ダメ出しを頂くことは慣れですが(笑)、
それ以上に辛いのは、リアクションが無いことだと思います。
良いのか悪いのかも分からない。

この「受け取りました」は、「ありがとう」なのか、
「すごくテンションの高いありがとう!」なのか、「こんなもんなのか」、なのか・・・

questions-2245264_1280

― メールやチャットでは温度感が伝わりにくいですからね。

でもこれは、結局、デザイナー側のコミュニケーション不足でもあるんですよね。

私は電話で会話することが苦手なのですが、メールでもチャットでも良いので、
「お互いの顔が見えている」安心感が大切だなと痛感します。

だからこそ、ツールはなんでも良くて、
多少文章が長くなってしまったとしても言語化してしっかりと伝えることです。

デザインを認めてもらえる関係性ができたらモチベーションにつながるし、
「あかん!」と言われたら慣れているとはいえ、がっかりもします(笑)

― デザインという正解の無い分野だからこそ、自分のデザインに自信を持っていたい。だから、がっかりもする。

当然です。人間なので、悲しいときは悲しいですよ(笑)

でも、じゃあどうやったら認めてもらえるのか?と考えると、
自分に足りないものが技術なら勉強すれば良いですし、
クライアントへの説明の順番がダメだったなら次回はどういった言葉を使おうか、となります。

そこまでいくと、もうコミュニケーションが得意とか不得意とか関係ないんですよね。
しっかりクライアントに伝えたいことがあると、そういうことにこだわっている場合じゃないというか、そこに対する理由付けって不要じゃないですか。

感情面でただ主張するわけではなく、良い意味で熱を加えることができますし、
自分の言葉で発信しないと分からないことってたくさんありますから。

― 「言語化」ですね。

回答がわかったうえで、この技術を学ぼうと思えます。
模索している状態って本当にしんどいので、無理にそうならなくて全然OKなんですよね。

例えば受験勉強のときに、過去問から解いて間違った箇所を集中して勉強するイメージでしょうか。

定義をしっかりと擦り合わせようと思ったら、きちんと課題を言語化しないといけないし、
言語化できないようなら、インプットが足りない。

私も人なので、当然行き詰まることがあります(笑)

そんなときは一度原点に立ち返って「担当者の満足度」なのか「法人としての満足度」なのか、
俯瞰して整理してみると、新しい解決方法は実は身近にあったりしますね。

― グチャグチャになったものを整理して考えると。

はい、「なぜ今それをやらなければならないのか?」ということはよく考えます。

それは時間や作業を「コスト」として考えることではなく、
商品の特性やイメージを大切にした上で、「立ち止まるべきポイントなのか?」というところを明確にすることです。

他のコンテンツの方が優先度が高ければそこを優先すべきですし、その理由はしっかりとあるはずです。
特に優先度を上げる必要のない箇所は、やるべき理由が無いこともあります。

私たちは、その作業をクライアントと一緒に取り組み、論点を明確にしていきます。
そのためには言語化をして自分で理解しておく必要がありますし、発信も行います。

クライアントから「このデザイナーは何を言っているんだろう?」という状況は悲しいですよね(笑)

しっかりと定義をすり合わせた上で「なぜ今それをやらなければならないのか?」を共有できていれば、
お互いストレスなく、プロジェクトを進めることができます。

クライアントの売り上げを上げることが重要なので、
私たちがデザイナーとして介在する価値はそこにあると思っています。

― 有難うございます。最後に一言お願いします。

言語化して何をやるべきかを明確にすることを意識していく。

結果的に、単なる「作業」ではなく「デザインを売っていくにはどうするか?」が考えられるデザイナーになれる。
これが自立できる一番の近道かもしれません。

記事一覧に戻る

制作事例

記事一覧

nanocolor.inc

CONTACT US

お仕事の依頼やご相談こちらからお問い合わせください。
TEL 06-6484-7979

お問合せ

ACCESS

NANOCOLOR.inc | 株式会社ナノカラー
大阪府大阪市中央区南本町2丁目4−10 丸忠第二ビル400

会社概要