「デザイナー・マーケターが知っておきたい資料表現」ウェビナーイベント開催!
マーケターは施策立案~決裁、デザイナーはモック作成やクライアントへ提案する際に避けては通れない「資料作成・プレゼン」。
苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。2020年12月に刊行された『新・箇条書き思考』の著者・菅原大介さんに
海外ウェブマーケティングでおなじみの世界へボカン株式会社・代表取締役の徳田祐希さんと弊社代表取締役の川端が
『生インタビュー企画』と題し、ウェビナーを実施しました。当日の視聴者:100名越えとなったイベントレポートをおおくりします。
イベントダイジェスト
テレワークが浸透したこの1年「まず会ってお話を聴かせてください」「ぜひ一度情報交換の場を」では”会う価値”が伝わらず、たとえリモートでもアポイント獲得が困難。
また熾烈を極めるインサイドセールス×ウェビナー戦国時代、「今週の成功記事をアップしました」「来週のウェビナーはこれです」では
『内容が偏っている、変化が無い』と感じられ、せっかくの情報がノイズとして認識されてしまう・・・と話すのは、著者の菅原さん。
では、そんな悩みを抱えるマーケター/デザイナーは、一体どうしたらいいのでしょうか。
菅原さんの答えは、「公開記事」や「送付資料」の勝負。すなわち文章のつくり方、見せ方を工夫する とのこと。
菅原さんの提唱する、”箇条書き思考”とは、文章をぎゅっと短くしても構成要素を安定させることで真意を伝える技法です。
その時々に記録した「事実+意見」が、そのまま貴重な情報資産になる
ふだん仕事や個人で使っているツールだから、スムーズに習慣化できる
まさしく、このテレワーク時代にデザイナー・マーケターが知っておきたい文章表現ですね!
本イベントでは以下の3つのポイントを菅原さんから、お話しいただきました。
ポイント1. 顧客ヒアリングが得意になる方法
何かしらの依頼されたとき、顧客や上司からの要望が漠然としていることが多いこともしばしば・・・!
そんなときに意識したいのは、依頼主の顧客や上司が達成したいと思っている「目的」の設定と「(対象の)成果物」の形。
具体的には『このキャンペーンで最重視している指標は何ですか?』『この会議で必ず決裁を得たいトピックスは何ですか?』など
「業務の成果ベース」で尋ねること。そうすることで業務内容と関連性が極めて強い「目的」を設定できるそうです。
具体的な業務貢献に落とし込まれた「目的」の記載が重要
ポイント2.ワンランク上の記事・資料づくり
これまで、なんとなくポイントは『3点』に絞る、と思いがちではありませんか?
箇条書きは、伝える相手にとって意味のある数で揃える必要があるそうです。
例えば、 書籍の中にも紹介がある、イトーヨーカドーのネットスーパーのチラシとTVCMの場合。
左のチラシの3つだとほかのサービスとの差別化がわかりづらくなってしまっています。
TVCMの訴求軸7つは、イトーヨーカドーのネットスーパーを使う人にとっての便益となっています。
ユーザーにとって「理解しやすい数」のちがいを箇条書きで表す
「顧客データ」も同様に、その数値だけの報告・共有ではなく、いったいどのような意味を持つのか?を
ユーザーの行動にうまくまとめることで有意義な打ち手を考えることができるそうです。
※定性情報⇔定量情報を行き来して、考える方法についてはこちらから。
ポイント3.資料デザインに役立つモノの見方
最後に紹介された”箇条書き思考”は、雑誌やTVCMの見方。
菅原さんの『楽天スーパーセール』のTVCMや動画広告をあえて静止画(コマ)にして閲覧する情報収集術は目から鱗でした。
TVCMでの訴求と動画広告の訴求の違いをコマで確認する”菅原メソッド”
世界へボカン・徳田さんもクライアントの競合他社のバナー広告から「ターゲット」「コンセプト」を紐説く経験があった、とのこと。
ちょっとした視覚情報から紐説くことは、特定の商品のプロモーションを実施するうえで、非常に重要な示唆となりえますね。
箇条書き思考をいつも意識しているわけではなかったのですが、弊社nanocolorでもランディングページを作成する前に
競合スペック・他社LP表現・ユーザーレビュー・ヒートマップ情報などの様々なファクト情報を集め、
狙うべきペルソナ像を作成し、ピンポイントな訴求(細分化したいずれの美白を訴求するのか?)を決定するためのロジックに落とし込んでいます。
具体的なコスメの例を紹介する川端
終盤には、イベント参加者からの質問コーナーも受け付けており、Youtube Live・Twitterともに、
登壇者3名あてに数多くのご質問をお寄せいただき、イベント内で取り上げました。
Q.化粧品/コスメは世の中に商品数が多すぎて、リサーチしたときに「競合商品との差分が見つからない」というケースがありませんか?
また、そういう時はどのように対応していますか?
Q.データ収集後のカテゴライズが苦手です。ファクトを見たときに、体系化していく際の基準とか、整理の基準とかありますか?
Q.リサーチで自分のバイアスがかからないようにしている工夫はありますか?経験を積めば、あまりバイアスがかからなくなるのでしょうか?
まとめ
販売や制作の現場にも求められる、文章のニューノーマル対応。
箇条書き思考は、文章を短くしても構成要素を安定させ真意を伝える、テレワーク時代にぴったりの技法です。
仕事や個人で日々使っているツールのため、スムーズに習慣化できそうですね!
上記のような事例や箇条書きの使い方をもっと知りたくなった方は、『新・箇条書き思考』( 著・菅原 大介/アスカビジネス,2020年12月11日 )を
手にとってみてください!
※Youtube Liveの アーカイブはこちらから
※ 参加者のツイートまとめはこちらから
登壇者情報
速く、的確に、本質を伝えるリサーチが得意なゲスト:『新・箇条書き思考』の著者・菅原大介さん
Twitter https://twitter.com/diisuket
note https://note.com/diisuket
海外WEBマーケティング歴13年のマーケター代表・聴き手:世界へボカン株式会社・代表取締役の徳田祐希様
Twitter https://twitter.com/yukimeru0305
note https://note.com/yukitokuda
海外WEBマーケティングチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCHlBxIa5MrBIkL03XZTNEwA
BtoCのLP制作が得意なデザイナー代表・聴き手:弊社代表取締役・川端
Twitter https://twitter.com/nanocolorkwbt
note https://note.com/kwbt_a
私たちナノカラーは制作会社でありながら、デジタルマーケティングの支援をベースにクリエイティブの提案をしております。広告クリエイティブの成果最大化を目指し、実施している取り組みの一部を公開・発信しております。